komi project

駆け出し映像家・こみやまが映像のあれこれをあれこれする企画

【マークドイエロー後記】

みなさんこんばんはこんちは。

 

こみやまです。お久しぶりです。

 

昨日、もぴプロジェクト第三回本公演「マークドイエロー」が千秋楽を迎えました。

 

 

言葉がうまく出てこないのですが、月並みに言って

 

 

 

最高でした。

 

 

 

本当に自分の魂が昇華されるような。そんな感覚に陥ったり。

なぜか最近感傷に浸りやすく、自分たちで作ってきたお芝居に心打たれたり。

 

そんな公演でした。

 

僕にとっても劇団にとっても、節目になるんじゃないかな、なんて思ってたりします。

ターニングポイント。

 

 

さてさて、僕の話はこのくらいにして。

 

今回の公演の映像についてちょこっと喋らせてください。

 

 

今回の公演、プロジェクターの台数としては5台でした。

ほうぼうからかき集めてなんとか5台賄って、公演を回していました。

 

まず、5台制御するのってほんっっっと大変。笑

 

プロジェクターのフォーカスも5回合わせなきゃいけないし、ケーブルも5系統繋がなきゃいけないし、まずそもそもMacBook Pro って映像出力3系統だからPC二台ずっと動かしてるし。カロリー的にはとても高かったです。

 

まあ、メカニカル的な面は、とにかく手間のかかる公演でした笑

 

映像作品の方で言うと。

 

変な話、それなりに得意分野な方向の映像で勝負した面は有りました。

 

お話がドグラ・マグラを原案にした、人間の魂のお話。

 

また、(僕の私見ですが)今作のテーマの一つが「自分の人生を自分で選択すること」であったので、OP映像のテーマは、主人公の物語としては「序」にあたる、「他人にどこか依存して生きている様」でした。

 

そして、冒頭の群唱でその様を「キチ○イ地獄」と例えていたことも有り、「依存=地獄」というイメージから膨らませて作りました。

 

そして、ご都合主義っぽいかもしれないんですが、今作の主人公、Aが、同じことを延々と繰り返している(=輪廻)ことにも注目しました。あのOP映像は、今作の一回前の実験を示していたりして。

 

つまり、依存(=周囲が作り出す流れに身を任せる)から抜け出せなかった結果、急転直下、闇へ闇へ落ちていく、そしてその結果、あらゆる記憶が砕け散り、物語冒頭に戻る。

 

そんなストーリーを考えていました。

 

 

ちょっとここから僕の頭の中のノートを広げます笑

 

ちょっと考えると、世界って無限で、有限なのはせいぜい命くらいなもので、人間の一生涯って矮小なものでしかなくて。

 

そして仏教でもあるように、この世界での全、森羅万象は、実は単一のものなんです。これって、簡単に行ってしまえばマクロミクロって話で。

人生の100年って、人類が誕生した時間から見ればとっても小さくて、そしてその人類の歴史ですら、地球の歴史からしたら小さくて、そしてその地球の歴史すら宇宙の歴史から見たら小さくて。

なんかそういう、突き詰めた先に、自分にまつわるすべてのものがつながる瞬間があるなって思ったりするんですよ。

 

なんか脱線しているようですが、言いたいのは、自分の人生で今落ちてるって思う瞬間って必ずあって。でも、それって自分の人生っていう極めて小さい尺度で測ってるから大きく落ちてるように感じてるだけ。

マクロ的に見たら、そんな落下は落下とはいえないし、むしろ上昇かもしれなくて。

つまり、落下も上昇も全く同じで、差異なんて無いんです。

 

そして、人間どうしの差異なんてもっとくだらなくて。

人と人との差異なんて、ごくごく微小なものでしかなくって。だって人類が70億いて、地球上に生物って120億種類いて、そしてその地球を抱える恒星系が。。。

 

って思ったんですよ。この台本を読んでいくうちに。

 

だから、僕は映像で何処かで規則的な動きっていうのを多用しました。

円運動とかが最たるもので。

 

たっくさんのものが同一球上に存在していたとして、各自勝手に動いていて。それぞれからしたら周りの人ってとってもすごいスピードで動いているけど、結局同じ場の上にいて。つまり、全は一、一は全。仏教的には色即是空、空即是色。太古の偉人たちが考えてこういった文句はやはり球、円がないとたどり着けないものなんじゃないかって思います。

 

なんか円とか球ってそういう不思議なパワーがあるように思えるんですよ。

 

そして規則的な動きの中には、神がやどります。

曼荼羅や、ダヴィンチの絵にも、規則的な、しかも円による配置というのが利用されていて、この規則的なものってやはり何かある、と思っています。

 

数学とか好きでしたからね。笑

 

 

また少し脱線しますけど。

今回の作品でメインのテーマだったのが、精神病者精神病者ではない。といったもので。

 

それと絡めて、共依存と愛とエゴの話が展開していくものでした。

 

このエゴの話っていうのがとっても難しくて。

 

自己中心的なことがエゴって言われるじゃないですか。

 

でもこの作品では、他人のためにしている正義も結局どこか見返りを求めた時点でエゴイズムであって。

これがとっても難しいな、って思いました。

 

 

僕は誰かのためになんて大したことできるような人間じゃないし。まずそもそも自分のこともうまくできてないのに、人のためになんておこがましいなんて思っていたりします。

 

でもこのレトリックが自分のエゴイスティックな側面を隠すための逃げとも思いますし、かといって他人のためにやったことの見返りを全く求めないこともできる自信はない。

 

じゃあ今の自分は正義かっていうと、そうと言える自信もなく。

 

なんか人間って悲しい生き物だなってつくづく思います。

 

漫画なんかで、よく買ったほうが正義なんて言いますけど、これって本当に言い得て妙だなって思います。

 

まあ、ワン○ースなんですけど笑

 

これを普遍的な方向に置き換えて考えると、

 

買った方=生き残った方の正義がよりベターな正義で、そうでないほうは生き残っていけない。

つまり、振りかざしていた正義がどこかでよりベターなものに負けた時に、やっと自分の正義が正義でないことがわかるのかなって。

 

しかもここで面白いのが、そのベターな正義って、その状況においてっていう条件付きなんじゃないかなって思うんですよ。

 

たとえば、カップルの片方がとんでもない浮気をしてたとします。

その相方は当然怒ります。裏切りですから。

そして、暴力を振るったとします。

 

ただ、浮気されたほうがそれまでに裏切りを幾度となくしていたら?

この暴力というのは、まるで正当化される理由が見つからなくなってしまうわけですよね。

 

そして、世間でそのとんでもない浮気をしたほうが悪い、なんていう風に取り上げてしまった瞬間に、暴力を振るった方が、信じられないことに正当化されてしまいます。

こうして社会的に生存できなかった正義って淘汰されて、社会って進んでいってしまうのです。

 

面白いことに、こうして勝利した正義が多数派になって、長く長く社会に染み付くのです。

ダーウィンの進化論みたいだなと思ったのですが、でも人間社会で一番大きなファクターになってしまうのが、この「数」という概念だと思うのです。

 

先ほどの、「勝った方が正義」。

人間社会では「数の多いほうが正義」になってしまうのです。

 

変ですよね?

でも、人間として生まれてしまったからには、この異常に適応しなければならない。別に生物的に死にたければ適応しなくてもいいと思うんですが。

 

ただ、自分の根幹だけは忘れたくない、なんて思います。笑

 

 

自分の根幹にあるのは、「人にされて嫌なことはしない」です。

なんか、これだけは、正義だと思ってしまうのです笑

 

 

長々とありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【アプリケーション編】②〜画像編集アプリケーション〜

みなさんこんばんは。

遅くなってしまいましたが、また更新します。

 

 

さてさて前回は、映像編集アプリの紹介をしました。

 

今回はタイトル通り、静止画の編集アプリを紹介していきます。

 

と、その前に画像編集アプリの分類についてお話しします。

 

画像編集ソフトは、大別して

 

フォトレタッチペイント

 

の二種に分類できます。

 

フォトレタッチは、写真など、素材を元に加工を加えていくもの。

 

ペイント(ドローイングともいう)は、何もないところから描くことを基本に置いてあるアプリです。

 

さて、それではその代表ソフトを見ていきましょーーーー

 

 

・Adpbe Photoshop

       f:id:komipro:20160707021311j:plain

さてさてみなさんご存知フォトショです

 

もはや知らない人はいないくらいのアプリケーションです。

 

フォトショは、フォトレタッチソフトの傑作です。もう開発されてから25年が経ちます。

 

 

フォトショって単語、一回は聞いたことありますよねみなさん。

 

近年、アイドルなどの写真の加工とかに使われていることから、「どうせフォトショでしょ」なーんていう方もいらっしゃるかと思います。

 

でも残念ながら、元が美しいからこそ加工して美しいものになるわけで。

そんなに魔法のソフトではありません。

(ていうか、多分そんなに加工していません。カメラマンさんとモデルさんやスタッフさんの力で、あれだけ素晴らしい写真が出来上がっているのです。)

 

 

じゃあこのアプリそもそも何ができるのか。

 

基本的にはフォトレタッチソフトなので、元となる画像を使って、作りたい静止画を作っていきます。

例えば。

写真に文字を足したりとか、写真の一部をぼかしたり、モザイクをかけたり、色のトーンを変えたり、背景を消して、違う背景を足したり、etc...

 

今世の中にある静止画のほとんどはphotoshopの編集によって作成できると言っても過言ではないです。

 

よくあるので言えば、画像の一部がモノクロで、強調したい部分だけがカラーといった写真です。あれなんかもphotoshopバリバリです。

 

とまあ、先ほど説明した通り、元の素材となる画像をいじっていくことに関して万能というくらい得意です。

そして、もともとCGを作るために開発されたソフトなので、CGと親和性が高いのも特長です。

 

 

ただ、0から何かを描いていくというのには少し不向きかもしれません。

(ペンタブなど使えば別ですが)

 

 

Adobe illustrator

     f:id:komipro:20160707023454j:plain

 

イラストレーターですね。イラレとか、エーアイとか言ったりします。

もうこのソフトはそのまんまです。

 

 

描けます

 

ええ、描けますとも。

ペイントアプリの大傑作です。

 

 

またこのアプリのすごいところは、ベクター画像を生成するところにあります。

 

と行ってもわかりづらいと思うので簡単に説明しますと。

 

 

普通の画像って、一回jpgとかにすると、ピクセルとドットの関係が固定されて、拡大すると画像が荒れていきます。

 

しかし、イラレでは一回作ったアイテム(例えば四角)を、イラレのソフト内でいくらおっきくしたりちっさくしても、画像が荒れません。

 

 

なんでかっていうと。

イラレは、あるキャンバスの上の、特定の範囲に色をつける、という情報のみを生成します。

そしてこれをソフトが読み取って、その範囲に色をつけてみたものを画面上に表示しているだけなのです。

 

なので、後からいくらでもその範囲や形をいじることができます。

 

この、範囲の情報をパス情報と言います。

 

イラレは、このパス情報を駆使して、いわばphotoshopで編集する素材を生成するようなソフトです。

 

絵かきさんなどにはこのソフトを使って、一回紙に書いた自分のデッサンをイラレに持ってきてパスを読み込み、あとからそのデッサンを微調整、色をつけて完成。とされる方もいると思います。

 

つまり、お絵かきに特化したソフトというわけなんです。

 

 

 

さてさて。フォトレタッチとペイントアプリの傑作。ご紹介させていただきました。

 

ちなみに、私は絵心がないためか、Photoshopの方が好きです。

あとからいじくり回す方が好きなんです。

 

 

 

ささ、というわけで今夜はこのくらいにして。

 

また次回〜

 

 

 

 

 

 

金金金。

 

 

これで僕もお金持ちのはず。

 

 

七夕のこみやまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【アプリケーション編】①〜映像編集アプリケーション〜

みなさんこんにちこんばんは

 

こみやまです。

 

前回のブログでもう少しプロジェクターの話をすると書いたのですが、

 

ちょっと一回アプリケーションの話を挟もうと思います。

 

 

映像を作る際、アプリケーションというものは欠かせません。

 

 

今回は、僕がどういったアプリを使っているかをさらっと紹介します。

 

 

そのうち、それぞれを詳細に記事にしようと思っています。

 

 

 

Adobe After Effects(win/mac)

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まずは、こちら。

アドビ アフター エフェクツ と読みます。

Ae(エーイー)、アフターなどと呼んでいます。

Adobe(アドビ)さんの出してる傑作2DCG作成ソフトです。

 

僕はほぼ365日このアプリを触っています。

 

このソフトの特徴は、

・2DCGソフトながら、擬似的に3D空間を置き、そのなかで映像を動かすことができる。

・映像の基本情報を詳細に決定できる

・レイヤー(層、平面)構造で映像を作っていくのだが、ほぼ無限にレイヤーを生成できる。

・基本的に、あまり長時間の映像を作るのには向いていない(エフェクト一個一個が非常にPCに負担をかけるため、長時間のプレビューが困難なため)

・豊富なプラグインで多種多様な表現ができる

・その名の通り、もともとの動画に後からエフェクトを加えることを想定して作られたソフト

・しかし、そのエフェクト達が優秀すぎて、0から映像を作り出すことができる。

・慣れてくるとなんでもありすぎて大体のことが出来るようになってくるが、使えば使うほど自分は全然使えてないと思わされる。

・3Dモデリングは苦手とされていたが、プラグインを利用することでできるようになった。

・要するに大体のことができる。

・動画版のPhotoshopと呼ばれる。

・業界シェアが異様に高い。

 

といったところです。

 

なんか後半ふざけた感じになってしまいましたが、嘘は書いてないです。

 

とにかく、これがないと始まらないと言っても過言ではないソフトです。

 

アフターに対して愛が深すぎて、ここでは解説しきれないので、後々詳しく書いていきます

 

現在、月額4980円から購入できます。

 

Adobe Premiere Pro(win/mac)

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プレミア プロ と読みます。

上記のAfter Effects同様、Adobeさんの出してる映像編集ソフトです。

このソフトは、映像の切り貼りに特化したソフトです。

 

映像をアプリに読み込む際に、プレビューファイルというものを作成するため、アプリに突っ込んだ映像が常にリアルタイムで再生できます。

 

そのため、カメラで撮った映像を切ったり貼ったり、複数台のカメラなどで撮った素材をDVD用に一本の動画にコンポジットしたりといった作業に向きます。

エフェクトも充実しているのですが、アフターのUIの方が優秀で繊細に映像をいじれるため、あまり使われることはないです。

 

また、読み込み方の特徴から音の編集も容易にできます。

 

僕はOP映像などを作る際に、曲をまずプレミアに入れて、曲から構成を考えたりしています。

 

似ているソフトでいうと、macにプリインストールされているiMovieとか、Windows Movie Makerなどが挙げられます。

てか、iMovieの超強化版みたいな感じです。(次元が違いますと言っても過言ではない)

 

こちらも、アフターと同じ金額で提供されています。

 

・Final Cut Pro X(mac)

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続いて、こちら。

ファイナルカットプロX。

これは、Appleが開発した映像編集アプリケーションです。

ひと昔前、映像業界を席巻した編集ソフトの、最新verです。

 

今でもたまーにこのソフトを使っている方を見かけます。

このソフトはほとんどプレミアのmac版といった感じです。

 

もともと、Final cut pro というアプリケーションがあり、その後継アプリケーションとしてOSXに向けて開発されました。

 

ところが、これまでのFinal cut Proと互換性がなく、

iMovie Pro」と揶揄されるほど人気が出ませんでした。

 

その結果、Apple側も大幅なアップデートをしないまま現在を迎えています。

 

こちらはApp storeで26000くらいで買うことができます。

 

 

・Motion(mac)

              f:id:komipro:20160701032813j:plain

続いてはこちら。

Appleの出している、モーション。

 

言わば、アフターのapple版というソフトです。

 

このソフトの最大の長所は、非常に安価である事です。

現在おそらく6000円くらい。

 

そして、6000円とは思えないパフォーマンスを発揮してくれます。

 

エフェクトの数も多く、元から色々なプリセットが入っていて、お手軽にCGを作る事ができます。

 

ただ、やはり限界はあり、アフターほど自由に編集することはできません。

あと、全体的にエフェクトがポップなので、スタイリッシュなかっこいい感じを演出するのには慣れが必要かもしれません。

 

ただ、映像ソフトに慣れるためにはいいかもしれないです。

擬似3Dも搭載されていて、基本的なレイヤー構造などはアフターと同じなので。

 

 

 

さてさて、大まかに映像ソフトについて解説させていただきました。

 

本気でやる人は、アフターを買いましょう。笑

 

3ヶ月とかから買えるので、短期的なご利用にも向いています。

ぜひ。めくるめくCGの世界に飛び込みましょう笑

 

 

 

それではまた次回〜〜〜

 

 

こみやま

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【プロジェクター編】③〜個人的メーカーさん比較〜

みなさんこんばんはこんにちは。

 

こみやまです。

 

最近、天気のせいか、頭痛がひどくて、参ってる日々です。

親からの遺伝で、低血圧低血糖、心拍薄弱と三拍子揃った体なもんで、すぐ頭痛になります。

 

まあ慣れっこなんで割と普通に生活はできますが、、、

水とか糖分こまめに取っておかないと、すーぐ頭痛になるんすよ。それで周りに迷惑かけまくってるからほんと救えないというかw

 

まあ、そんなぼやきはどうでもよくて。

 

今日もプロジェクターの話しをば。

 

 

 

 

プロジェクターと言ったら、みなさんどこのメーカーさんを思い浮かべますか??

 

 

やっぱりEPSONさんでしょうかね。

 

 

家庭用というか、大学なんかで使われているプロジェクターはやっぱりEPSONさんのが多いみたいですね。

 

それもそのはず。

ビジネスプロジェクターにおいて、EPSONさんのシェアは世界一です。

 

ところが業務用、大規模ホールや劇場なんかに導入されてるプロジェクターは圧倒的にPanasonicです。(日本のメーカーに限ると)

 

 

一体メーカーさんによってどういう違いがあるのか分析して見たいと思います。

(企業研究に近いです今回)

 

EPSON

EPSONさんの特徴としては、

まずビジネスシーンでの使用にフォーカスを当てているため、会議室などで使う想定の商品が多いです。

また、ラインナップが非常に多いことがまず挙げられます。

これは、多くのシチュエーションを想定して、それらのニーズを満たすものを満遍なくラインナップしているからです。

 

例えば、EPSONさんのプロジェクターで面白い機種は

・超短焦点モデル

・書画カメラ搭載型プロジェクター

 

などが挙げられます。

 

 

少し解説すると、

超短焦点プロジェクターは、近距離で非常に大きなスクリーンサイズを実現できるものです。

一般的なプロジェクターは、レンズから投射面までの長さより横幅が広い映像を投射することができません。

 

幅2mのスクリーンに投射したいと思った時、少なくとも3.5~4m程度は離さないといけません。

ところが、EPSONさんのプロジェクターですと、(機種によりますが)1m少し話すだけで2mの大きさのスクリーンに打つことができたりします。

 

こういうものを、短焦点とか、超単焦点とか言ったりします。

 

書画カメラってやつは、あれですよ。

みなさん、大学とかで教授の手元がスクリーンに映し出されてるの見たことないですか?

あの、手元を映してるカメラ、書画カメラって言います。

 

 

まあ、こんな風に色々な機能が付いているプロジェクターをEPSONさんは出しています。

 

 

EPSONさんの短所としましては、

高輝度プロジェクターを販売してないことです。

おそらくこれは競合との顧客層を分離させることが目的なのだと思いますが、10000ルーメンを超えるEPSONさんのプロジェクターは見たことがないです。

 

 

Panasonic

(あ、なんかこれパナさんのロゴっぽいな。ただのフォントなのに

 

パナソニックさんの特徴は、

業務用に特化して開発をされていることです。

 

これによって、前述のEPSONさんと市場での住み分けができているわけです。

 

今、世界一明るいプロジェクターというのが、35000ルーメンという代物です。

 

残念ながらこちらを出しているメーカーはパナさんではないのですが、それに準ずる高輝度プロジェクターがパナさんから出ています。(20000ルーメンクラス)

 

また、パナさんのプロジェクターのもう一つの特徴が、

メカニカルシャッターが付いているということです。

 

舞台で使う際、よく問題になるのが、プロジェクターから何も映像が出ていなくても出てしまう、漏れ明かりのようなものです。

これ、プロジェクターはその仕組み上ランプを消灯するには電源を抜かなければいけないからで、完全に光を消すためには、隠しをレンズの前に置かなければなりません。

小劇場などでもっともネックになる部分です。

 

しかし、メカニカルシャッターは、付属のリモコンのスイッチ一つでその光を遮断してくれる機構なのです。

 

そのため、漏れ明かりを消すためにわざわざプロジェクターの近くに移動せずとも、遠いところからピッてやれば良いのです。

 

便利ですよね〜〜

 

また、もう一つ特徴がありまして、

ある一定以上の大きさの機種になると、カメラのようにレンズを付け替えることができます。

しかもそのレンズの種類が多い。確か8種類くらいあります。

しかもこのレンズが、機種に関係なくつけれます。

このレンズを変えることで、どんなプロジェクターでも様々な距離から映像を投射できるのです。

 

便利ですよね〜〜〜

 

 

というわけで、パナさんのプロジェクターは業務用として幅広く使われています。

特に、舞台なんかでは、暗転の間はやはりシャッターをして暗くおきたいものですから、重宝されています。

 

 

さてさて、以上が、私見ですがプロジェクターの国内2大メーカーさんの比較でしたー

 

 

 

もう少しプロジェクターの話をしましょうかね。

 

 

みなさん。それではまた次回。

 

 

込山

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【プロジェクター編】②〜投射方式ついて〜

 

皆さんこんにちは。こんばんは

 

こみやまです。

 

 

最近ほんと暑いですね。

 

日差しだけで頭が痛くなるくらいで、もうほんときついです笑

 

 

今日はそんな暑い中、二回目の稽古がありました。

 

 

初の本読み。

 

自分たちの用意してきた劇が少しでも形になったことがまず嬉しかった。

そして、いろんなものが見えてきて、ついつい興奮して主宰と話していました。

 

やっぱり、演劇はいいものです。

 

 

 

さてさて、今日は昨日の宣言通り、プロジェクターの投射方式についてお話したいと思います。

 

 

投射方式って何やって思うと思います。

 

そりゃそうです。僕が便宜的にそう呼んでいるだけなので笑

 

 

正しくは、プロジェクターの映像表示システムのことです。

 

映像表示システムってなんじゃって人。そうですよね。なんじゃってなりますよ。

 

 

ここで、まず、光の色、というか映像の色について簡単に説明させていただきます。

(輝線スペクトルだとか、光の周波数だといった込み入った話は省略します)

 

 

赤と青と緑の光を混ぜると何色になると思いますか??

 

黒と思った方。それは絵の具やインクの話です。

インクでは、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key Plate)方式と言われる発色方式が取られていて、各色の値は、全てその色の吸収率を指します。

 

f:id:komipro:20160627024430p:plain(Wikipediaより)

 

そのため、C,M,YがMaxの値の時、すべての色を吸収する=黒となります。

 

 

それと対象に光は、白になります。

 

これをRGB方式と言います。(Red, Green, Blue)

RGB方式では色と色を足して色情報を決定します。

白は、R,G,Bが全てMaxで合成された状態のことです。

 

昨今、写真や映像などのデジタルなものの色情報は基本的にRGBで表現されます。

 

プロジェクターの話に戻りますと、

 

プロジェクターは、PCから出力された映像信号から、全てのドットにおける色情報を受け取ります。

 

そして、プロジェクターに取り付けられたランプからの白色の光をなんらか方法でのRGBの三色に分割し、それぞれのドットにおいてどの色をどれくらい出力するかを信号から読み取った情報を元に再現していきます。

 

そして、先ほど紹介した投射方式はこの光の分割の仕方によって違いが有ります。

 

 

・液晶プロジェクター

まず説明するのは液晶プロジェクターです。

 

液晶プロジェクター(LCDプロジェクター)は、少し前の技術です。

 

液晶方式では、光をR,G,Bに対応した三枚の板を通過させることで、色を再現します。

 

例えば、RがMax, Gが半分だけのドットの情報を受け取ったとします。

 

その際、Rの板は、赤を100%投透過させ、他の色に関してはノータッチです。

 

次に、Gの板は、Gを半分だけ遮断します。

 

これによって、目標のドットには出したい色がでることとなりました。

 

という風に、光をパネルに通して、映像を投射するのがLCDプロジェクターです。

 

欠点としては、白黒のコントラストが弱いことが挙げられます。(画面全体に光が投射されているため)

 

DLPプロジェクター

 

液晶プロジェクターのあと、DLPプロジェクターというものがでてきました。

 

DLP方式では、単純に言って、光を鏡で反射して映像を投射します。

 

 

先ほど、光の三原色の話をしたと思います。

DLP方式では、最初にランプの光をそのRGBに分け、その上でその光たちを、どのドットにどれだけ出力するかを選んでいます。

 

これは革新的な技術で、黒(=光を打たない)をとてもはっきり出すことができるようになりました。

 

LCDプロジェクターの欠点であったコントラストの弱さが補正され、より鮮明な画像を投射できるようになったというわけです。

 

また、DMD自体が非常に小型なので、光源、DMD、レンズの三点からなるDLPプロジェクターは小型化も容易です。

 

ただ、DLPプロジェクターにも欠点はもちろんあって、最大の欠点は、比較的高価である点。

 

このDLPプロジェクターに使われている鏡の集合体のことをDMD(digital mirror device)と言いますが、このDMDが非常に高価なのです。

 

DLPプロジェクターにも、1チップタイプと、3チップタイプがあり、これはこのDMDの個数によります。

 

そして、3チップの方がより繊細な色表現と、高い明るさを誇ります。

 

しかし、3チップタイプは、DMD2個分高いため、同じ程度の明るさのプロジェクターでも圧倒的に3チップの方が高いです。

 

 

 

 

今現在使われているプロジェクターは多くがDLPです。

 

 

ここからは僕の本当に趣味の話というか、少し脱線した話になるのですが、

 

最近はプロジェクターは新しい光源の開発が盛んです。

多くのプロジェクターはハロゲン電球の非常に明るいタイプを使っています。(キセノンの物もある)

そのため、ランプの寿命が存在し、およそ2000時間ほどです。

 

しかし、LED光源のプロジェクターというものが最近開発されまして、こいつは20000時間という寿命を誇ります。また、発熱がほぼないため、電源入れてからすぐ使えたり、使い終わった後のクールダウンがほぼ必要ないみたいです。

 

プロジェクターのランプは非常に高価で、ものによってはウン十万したりします。

 

これが、LEDに成ると、取り替えの頻度が1/10に減るので、このランプにかかるランニングコストを大幅に軽減できるのです。

 

 

 また、レーザー光源のプロジェクターというものも開発が進んでるみたいです。

ちょっとどういったものになるか想像が付いていないのですが、恐ろしく長持ちして、なおかつ恐ろしく明るいものになるような気がします。

 

こういったプロジェクターの小型化、低価格化が進んだら、何かが起きるかも...?

 

なーんて、思ったりしています。

 

 

さて

今回はこんな感じ。

 

それではまた次回〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【基礎編】⑤〜フレームレート〜

こんばんは。

 

こみやまです。

 

 

そういえば、6/23は

つかこうへい7回忌特別公演「新・幕末純情伝」

の初日です。

 

映像スタッフでついてました。

 

 

松井玲奈ちゃんまじ可愛いです。必見。

 

 

 

さて、本日はフレームレートのお話をしようかと思います。

 

 

フレームレート。

 

簡単に言うと。

 

コマ数です。

 

 

詳しく言うと、一秒間に何枚の静止画から映像が成立してるかということを表す数値です。

 

単位はfps

(pとかiとかって書いたりすることも有ります。この場合pはprogressive、iはinterraceですがこの説明はマジで大変なので、『pとi 映像』とかでぐぐってみてください)

 

First Person Shooting Frame per secondの略です。

 

このアタマのフレームというやつが、静止画のことです。

 

たとえば、30fpsでしたら、一秒間に30枚の絵が連続しているということです。

 

パラパラ漫画と同じ原理です。(というかパラパラ漫画が映像の原理を使ってるだけ)

 

そして、動画にはこれらのフレームの静止画が情報として記録されています。

 

だから、動画って重いんですねー。無意識に重いものって思ってたりしますけど、やっぱ理由があるもんなのです。

 

 

今日、ほぼすべての映像が30fpsです。

まずテレビが規格として30fpsです。

(実は29.97fpsなのですが、これもとても長い説明なので、割愛。てか僕が完全に理解しきれてません←←)

 

それに合わせて、DVDやPC、その他各種映像はだいたい30fpsです。

 

なんで30かって言うと、(テレビ放映開発者の都合もあったそうですが)人間が基本的になめらかに見える映像が、30fps〜60fpsだからだそうです。

 

ちなみに昔のフィルム映画は24fpsでした。

 

それが、アメリカがテレビ放送用に開発した30fpsのシステムを導入、30fpsになっていき、それが普及しました。

 

 

ところが最近は、60fpsという映像が色んな所で流れるようになりました。

 

たとえばPS4。

fpsが60になると、やばいです。まじやばいです。酔うくらい綺麗です。

 

 

以下、サンプル動画です。

(おっきく作ったので、Wifiのご準備をば)

これが30fps

 

www.youtube.com

 

こっちが60fps

 

www.youtube.com

 

(ともにAdobe After Effectsで制作)

 

ぜんぜん違うのおわかりいただけましたか??

 

なんかもうぬるぬる動きますよね、60fps。

Youtuberの方とかで、60fpsで撮影される方なんかもいます。

動画を見た瞬間に、「あ、これ60fpsや」ってなるくらい違います。

半端なく綺麗です。

 

 

まあ当然です。電球のフィラメントが点滅するより一秒の刻み方が細かいんですもの。

(電気の周波数は関東では1/50、関西では1/60秒に一回点滅)

 

ちなみに、さっきあげた動画はフルHDの動画なんですが、これが4Kになるとさらにすごいです。

 

花火とかを4K60pで撮影されてる方がyoutubeにいらっしゃったりしますので、興味ある方はぜひ。(ただ、一般家庭のwifiだとスムーズに見るの辛いかもです。)

 

 

とまあ、こんな感じで、フレームレート上がるととっても映像が綺麗に見えます。

 

ただ、気をつけなければいけないのが、30fpsとかの普通の動画を何かしらの形で60fpsにしても意味がありません。

 

 

一秒間に30枚しか絵がないのですから、その動画における秒数の刻み方を60にしても、絵が30枚足りません。

 

このことを、「コマ落ち」といったりします。

 

コマ落ちは、処理が重い動画を再生している時にも見られます。

CPUが限界に達して、秒間30枚の絵を全部再生できない、なんてことがまれに仕事してても有ります。

 

コマが落ちてしまった動画ってやっぱ見栄えが良くないです。

 

 

なので、動画作る際に気をつけたいのが、

全てのフレームで何かしらが変わっていってる動画を作ること

です。

(もちろんわざと落とすことも有ります。「コマ落とし」って僕は呼んでます)

 

 

 

さて、ここまで長々とフレームレートについてお話してきました。

 

このお話で、ひとまず映像の構成要素は全部お話できたことになるかと思います。

 

次回からは実際の話しをできればなと思っています。

 

 

 

 

 では、また明日〜〜

 

 

 

こみやま

初心者から始める映像講座【基礎編】④〜ピクセル数の具体例〜

皆さんこんばんは。

 

こみやまです。

 

今日は皆さんにお伝えしたいことが有ります。

 

当ブログのアイコン、できました。

 

 

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Adobeさんのアイコンみたいなやつを作ってみました。

 

そういえば、

 

Komi project

 

って言います。このブログ。おぼえてね。

 

あと、これまでアメーバで書いていた記事も、公開しました。

 

興味ある方、過去の記事もどうぞ。

 

初心者から始める映像講座【基礎編】① 〜アスペクト比とは〜 - komi project

初心者から始める映像講座【基礎編】② 〜画面のアスペクト比〜 - komi project

初心者から始める映像講座【基礎編】③ 〜ピクセルについて〜 - komi project

 

 

さてさて。

 

本日お話するのは

 

ピクセル数のいろんなサイズ、つまり、

解像度のいろんなパターンをご紹介します。

 

 

・フルハイビジョン

これまでの記事で何回か書いてるのですが、今最も一般的な解像度が

フルハイビジョンです。

 

1920×1080pxの解像度で、16:9の画質です。

 

テレビなんかの広告で、よく見かける単語ですよね。フルハイビジョン。

 

フルハイビジョンって、見る距離にもよりますが、9mくらいの横幅のスクリーンに投影しても全然綺麗です。

なので僕は仕事の時、基本はこのフルハイビジョンで作ってます。

 

最近はとうとうiPhone6s plusがフルハイビジョンの液晶になりました。びっくりです。

 

 

・HD画質

 High Definitionの略字で、別名ハイビジョンって言います。

 

お気づきのかたは気づいてらっしゃると思われますが、

ハイビジョンのフルバージョンがフルハイビジョンです。

 

なので、アスペクト比は一緒の16:9

 

ただ、解像度は

1280×720px

になります。

 

概算して、フルハイビジョンの方が、HDより2倍以上ピクセルが多いです。

そりゃ綺麗で

 

 

 

 

 

あ、youtubeをPCでご覧になられる方、動画の下の時間のバーみたいなものの横の方に、歯車有りますよね??

 

あれ、ネット上で動画を再生する解像度を設定できるボタンなんです。

 

たまーに、この歯車のところに赤い四角が付いている時があります。

この赤い四角が付いてると、HD画質以上の画質で再生できるって目印です。

 

綺麗な映像見たい方は歯車、押してみてください。

 

 

 

・4K

さて、お次はコレ。4K

 

 

ここ数年、様々なところでこの4Kという言葉を聞きます。

 

この4Kというのは、解像度の種類の一つです。

 

4Kは

 

3840×2160pxの解像度を指します。

 

これはやばいです。異常です。

 

言葉で説明すると、

フルハイビジョンの画面がぴったり4つ入るほど、解像度が高いです。

 

 

 

 

次の写真を見ていただくと、想像がつきやすいかもしれません。

 

 

 

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これ、何がすごいかって、4Kである映像を記録したとします。

 

その映像をDVDにしたりとか、なにかしらの作品にするとき、画面の四分の一くらいの面積しか使わなくても、FHDの画質が維持されています。

全然、綺麗です。

 

つまり、撮影時に寄ってとってないものでも、あとでパソコンで寄れてしまうのです。

 

凄さが伝わりにくいかもしれませんが、でもすごいんです。

 

 

 

と、以上が一般的な画角になります。

 

 

まあ、4Kすげえなって思っていただけるとだいたい僕は満足です。

 

(ちなみに4KのKは1000を意味する単位で、kiloのことで、水平解像度が約4000であることから命名された、と推測できます。)

 

 

 

この記事書いてたらPCに突っ伏して寝てたので、もうそろそろ寝ようと思います。

 

 

明日はちょっとこれまでと違うことを書こうかなーなんて思ったりしています。

 

 

おやすみなさい。

 

 

 

こみやま