komi project

駆け出し映像家・こみやまが映像のあれこれをあれこれする企画

初心者から始める映像講座【基礎編】③ 〜ピクセルについて〜

こんばんは。こみやまです。


さて、本日は私の劇団の8月公演初回稽古でした。


3月から準備していて、待ち遠しかったという思いと、不安の織り交ざった中稽古でした。


けど、役者スタッフの皆さんが素敵な方ばかりで、とても楽しく初回稽古を迎えることができました。


これからも劇団として、面白い公演を皆様に届けられるよう、精進してまいります。


と、いうことで、見に来たいなって思った方。
チケットはコチラ


私こみやまが作った公演PVがこちら

www.youtube.com

 

 

 

さて、映像のお話を始めます笑


昨日までで、アスペクト比の話はだいぶ理解していただけたかな、と思っています。
(こみやまの拙文が理解できなかったという方、すいません)

 

今日はピクセルの話をします。


ピクセルって何か。

言い換えると、画素のことです。


おそらく皆さんにはドットという言葉のほうが馴染みが深いと思います。


厳密に言うとピクセルとドットは違うものなのですが、説明するととても長くなるので、気になる方は「ピクセル」とWikipediaで検索してみてください。

きっと混乱まちがいなしです。

 

 

さてさて
映像や、デジタルの画面は、正方形の集まりです。


このピクセルたちは、一つ一つが色情報を持っています。

色情報についてはまた今度このブログで紹介しますので、お待ち下さい。笑


デジタル画面のイメージとしては、一つ一つの点がとても小さい点描画です。
そして、その点一つは、一つの色しかもてません。

その点たちが無数に集まって僕らの見ている画面が出来上がっています。


どのくらい集まっているかというと、現在の一般的なPCの画面で、200万くらいのピクセルが集まっています。


この200万画素というのが、フルHDと呼ばれるピクセル数です。

詳細に言うと、1920×1080ピクセルです。

この1920×1080という数字、映像をやるのなら覚えたほうがいいです。
(僕らは いちきゅーにいまる いちまるはちまる なんて言ったりします。)

 

少し脱線しますが、ちょっとカメラの話をしたいと思います。

皆さんご存知、デジカメも画素数を売りにしています。
ところが、一時期、ガラケーの開発が盛んだった時、ガラケーのカメラが下手なデジカメより画素数が高いということが有りました。
けど、ケータイでみた写真のほうがなんとなく汚いと言うか、粗く見えました。

これ、なんでか。


実はとても単純な話で、ガラケーのカメラ自体は高い画素数で撮影出来ていまが、その写真を表示する画面が、その画素数に対応していなかったんです。

最近このからくりに気づいて、一人でとても感心していました。

 


閑話休題

ということで、元の話に戻ります。


200万の点が集まっている画面を僕らは見ている。

これ、実は静止画だったらわりかし当たり前なのですが、動画となるとそうも行きません。


この200万という画素の動画を問題なく再生できる機器って、出てきたのは最近なんです。

代表格は、ブルーレイ。

DVDの後継として出てきたブルーレイは、先ほど紹介したフルHDの映像を2時間再生できるディスクとして、バカ売れしました。
(ただ、ディスクばかり先行して、再生機器があまり普及してないため、あんまり流行ってませんが)


でも皆さん。DVD綺麗ですよね??

実は、DVD、640×480ピクセルしかないのです。
ものすごくピクセルとしては少ないです。
ブルーレイの1/6くらいです。


なんで綺麗かっていうと、先ほど紹介したカメラの逆です。

DVDの場合、映像を記録するディスクから出力された映像が、ピクセル数のより多い液晶に出力されるとき、どうしてもピクセル一個一個がおっきくなってしまいます。

ただ、液晶の一個一個のピクセル方が小さいわけですから、液晶側のピクセルいくつかが、おっきくなってしまったピクセルを表現しているわけです。

そして、DVDには、もっと詳細なデータが実は記録されています。
そのデータを液晶側で再現した結果、DVDに焼いた時のデータより綺麗な画面を再現できるわけです。
(限界はあるようですが)

 

とまあ、いろいろと書いたら長くなってしまったので、まとめますと、

画面は無数のピクセルで成り立っていて、今最も一般的な液晶は、1920×1080ピクセルの画面になっています。

そして、実はこの画素数の動画って、再生するのも記録するのも大変なわけです。


と、いうわけで、私的に区切りもいいので、ここらで今回はお別れしたいと思います。

では、また明日~~

 

 

あ、明日から銀河劇場というところに仕事で行ってきます。
6時半起きです。今深夜1時です。絶望しかありません。

 

おやすみなさい。


こみやま

 

 

 

 

初心者から始める映像講座【基礎編】② 〜画面のアスペクト比〜

どうもみなさんこんばんは。

こみやまです。

実はこのブログ、タイトルを変えました。


僕が所属している劇団から文字って、komi project

副題は、駆け出し映像家こみやまが映像のあれこれをあれこれする企画

です。

 

はい。ということで今日は昨日の続きの話をしていきます。


昨日はアスペクト比ってそもそもなんなのかっていう説明をしました。

話があっちゃこっちゃいったんですけど、大事なことは、

アスペクト比を変えないこと。

(よく僕らはアス比が変なもののことを潰れてるとか、伸びてるとかって言います。)


と、言うわけで、今日はいろんなアスペクト比の紹介をしていきます。

 

まず、4:3の映像


昨日も紹介しましたが、これはちょっと昔の規格で、よくテレビなんかで使われておりました。
ただ、未だにDVDでは4:3の規格も採用されています。

未だにプロジェクターなどでもこの4:3が採用されているものが有ります。

 

ちょっと話題はそれますが、実はこの4:3、意外に使い道があったりするのです。

演劇なんかで、プロジェクターを使うとき、なるべく無駄な部分を作らないように投射したいのが本音です。

小劇場なんかでは予算の関係からプロジェクター一台で映像を賄うことが多く、その際、投射するものに黒い部分が多かったりします。

そうすると、全体的に明るさが落ちてしまって、せっかくの映像が暗くてよくわからないってことが起こります。

 

これ、なんでか。

 

そう、投射面の大まかアスペクト比とあってないプロジェクターを使ってしまってるからです。

例えば、正方形のパネルがあって、そこにだけ映像を打ちたい、と発注を受けたとします。
手持ちで16:9の明るいプロジェクターと、4:3のちょっと古いプロジェクターがあったとします。

皆さんどっちを選びますか??


正解は、(明るさの差によりますが)4:3です。

いろんな条件によりますが、一般的に、同じ縦の長さにしてプロジェクターを投射した時、
16:9の方が75%ほどの明るさにしかなりません。
(気になる方は計算してみるとわかります)


何が言いたいかって言いますと、正方形に近いもの(黄金比の長方形とか)にプロジェクターを投射するとき、4:3のプロジェクターは重宝するんです。

(実際、僕の仕事先でも、4:3のプロジェクターは未だに現役で、バンバン出ます。)


古いからってなめちゃアカンです。4:3

 

お次は16:9

こちらは昨日紹介したとおり、今現在最も使われてるアスペクト比です。

皆さんがこのブログを読んでらっしゃるiPhone。(iPhoneじゃない方すいません)
iPhoneの画面も、(縦横逆ですが)16:9です。

このアスペクト比で成り立ってるものは主に、
テレビ、携帯、プロジェクターなど。
身近なものに多いです。

最近テレビやビデオカメラを購入された方はわかると思いますが、
最近のテレビはFHDとか、4Kとかを売りにしてますよね。
これらはピクセル数の表記の仕方なのですが、これら、全部16:9です。

 

そして最近よく見かける比率が16:10です。

macのPCなどがこの比率ですね。

この比率は微妙に16:9より少し縦が広いため、16:9の映像をはめると微妙に縦が余り、そこのPCのメニューバーなどが配置されたりします。微妙に便利笑

 

基本的な画面のアスペクト比はこのくらいです。映画になるともっと細分化して行きます。
(フィルムを作っている会社によって規格が変わったり、いろんな試行錯誤がなされているため)


さてさて、今日はこのくらいにしたいと思います。

明日からは、今日も軽く触れましたが、ピクセル数(画素)について話していきたいと思います。

ではでは、また明日。


こみやま

 

 

 

初心者から始める映像講座【基礎編】① 〜アスペクト比とは〜

どうもこんにちは。こんばんは。

こみさんです。

今日から、僕のブログで新しい企画を始めようと思います。


題して、「初心者から始める映像講座


記念すべき第一回の今日は、

アスペクト比について

です。

 

 

 



言うわけで
皆さん、アスペクト比って何かご存知ですか??

Youtubeやsnapchat、vineなど、映像系のSNSがたくさんあるこのご時世ですから、知っている方も多いと思います。

簡単に言うと
画面など、四角いものの縦横比のことです。

正方形は1:1、黄金比の長方形は1.4:1などなど。

さて、このアスペクト比について本気で書こうとすると、ものすごく長くなってしまうので、
映像に関するアスペクト比について説明しようと思います。

 


そもそもこのアスペクト比の話を僕が最初にするかというと、映像を制作するにあたって一番大事なことは、このアスペクト比だからです。

特に舞台に映像を投射するとなると、さらにシビアです。

なぜそんなに大事か。

間違ったアスペクト比の映像を作ると、映像が潰れたり引き伸ばされてしまうからです。

嫌ですよね。頑張って作った映像が潰れてしまったり、引き伸ばされてしまうと。しかも、やっぱり見栄えがとても良くないです。

なので、アスペクト比というものはとても大事です。


さて、映像業界においてアスペクト比を表記する場合、
基本的には

横:縦

で表示されます。


身近なもので言うと、みなさんのお家にあるテレビは、おそらく

16:9

 

です。
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こんな感じ。


しかし、20代以上の皆さんにとって、むかーしのテレビといったら、ずんぐりむっくりのテレビですよね??

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こんなやつ。僕の実家では一昨年くらいまでこれでした。


おわかりかとは思いますが、昔のブラウン管のテレビと今の液晶テレビアスペクト比が違うのです。

これはなぜかというと、デジタル映像が主流になる前、世の中の映像はSDサイズというのが基本でした。

ところが、技術が進歩してデジタル映像が主流になるとHD(High dihfinition)サイズ

 

の映像が多くなります。

しかし、16:9の映像が出る前、日本のテレビの信号の規格では、4:3の映像しか対応していませんでした。
その際、規格の変更が難しく、こういった画面の映像がテレビで流れることがありました。

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上下に黒の帯が付いている映像、この形式をレターボックスと言います。

(デジアナ変換をしてテレビを見ていたご家庭の方は見たことあると思います)

これ、なにが起きているかというと、

4:3の四角形を、16cm:12cmの四角形①だとします。
そして、16:9の四角形を16cm:9cmの四角形②だとします。

そして、②を、①の中に収めようとすると、縦の辺が3cm余りますよね??
しかし、縦の辺を合わせようとして、②の長方形を大きくすると、今度は横がはみ出してしまいます。

そこで、②の四角形全部が見える形にするために、縦の辺が余る方をとって、こういった形にしていたというわけです。

面白いですよね。

現在は、デジタル映像の信号に対応したケーブルや、信号の規格が普及したため、黒い帯が出ることなく見れるというわけです。

 

 

というわけで、今日はこの辺まで。
明日はこの続き、映画や、テレビのアスペクト比について比較しながら書いていきたいと思います。


では、また明日~~