komi project

駆け出し映像家・こみやまが映像のあれこれをあれこれする企画

初心者から始める映像講座【プロジェクター編】②〜投射方式ついて〜

 

皆さんこんにちは。こんばんは

 

こみやまです。

 

 

最近ほんと暑いですね。

 

日差しだけで頭が痛くなるくらいで、もうほんときついです笑

 

 

今日はそんな暑い中、二回目の稽古がありました。

 

 

初の本読み。

 

自分たちの用意してきた劇が少しでも形になったことがまず嬉しかった。

そして、いろんなものが見えてきて、ついつい興奮して主宰と話していました。

 

やっぱり、演劇はいいものです。

 

 

 

さてさて、今日は昨日の宣言通り、プロジェクターの投射方式についてお話したいと思います。

 

 

投射方式って何やって思うと思います。

 

そりゃそうです。僕が便宜的にそう呼んでいるだけなので笑

 

 

正しくは、プロジェクターの映像表示システムのことです。

 

映像表示システムってなんじゃって人。そうですよね。なんじゃってなりますよ。

 

 

ここで、まず、光の色、というか映像の色について簡単に説明させていただきます。

(輝線スペクトルだとか、光の周波数だといった込み入った話は省略します)

 

 

赤と青と緑の光を混ぜると何色になると思いますか??

 

黒と思った方。それは絵の具やインクの話です。

インクでは、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key Plate)方式と言われる発色方式が取られていて、各色の値は、全てその色の吸収率を指します。

 

f:id:komipro:20160627024430p:plain(Wikipediaより)

 

そのため、C,M,YがMaxの値の時、すべての色を吸収する=黒となります。

 

 

それと対象に光は、白になります。

 

これをRGB方式と言います。(Red, Green, Blue)

RGB方式では色と色を足して色情報を決定します。

白は、R,G,Bが全てMaxで合成された状態のことです。

 

昨今、写真や映像などのデジタルなものの色情報は基本的にRGBで表現されます。

 

プロジェクターの話に戻りますと、

 

プロジェクターは、PCから出力された映像信号から、全てのドットにおける色情報を受け取ります。

 

そして、プロジェクターに取り付けられたランプからの白色の光をなんらか方法でのRGBの三色に分割し、それぞれのドットにおいてどの色をどれくらい出力するかを信号から読み取った情報を元に再現していきます。

 

そして、先ほど紹介した投射方式はこの光の分割の仕方によって違いが有ります。

 

 

・液晶プロジェクター

まず説明するのは液晶プロジェクターです。

 

液晶プロジェクター(LCDプロジェクター)は、少し前の技術です。

 

液晶方式では、光をR,G,Bに対応した三枚の板を通過させることで、色を再現します。

 

例えば、RがMax, Gが半分だけのドットの情報を受け取ったとします。

 

その際、Rの板は、赤を100%投透過させ、他の色に関してはノータッチです。

 

次に、Gの板は、Gを半分だけ遮断します。

 

これによって、目標のドットには出したい色がでることとなりました。

 

という風に、光をパネルに通して、映像を投射するのがLCDプロジェクターです。

 

欠点としては、白黒のコントラストが弱いことが挙げられます。(画面全体に光が投射されているため)

 

DLPプロジェクター

 

液晶プロジェクターのあと、DLPプロジェクターというものがでてきました。

 

DLP方式では、単純に言って、光を鏡で反射して映像を投射します。

 

 

先ほど、光の三原色の話をしたと思います。

DLP方式では、最初にランプの光をそのRGBに分け、その上でその光たちを、どのドットにどれだけ出力するかを選んでいます。

 

これは革新的な技術で、黒(=光を打たない)をとてもはっきり出すことができるようになりました。

 

LCDプロジェクターの欠点であったコントラストの弱さが補正され、より鮮明な画像を投射できるようになったというわけです。

 

また、DMD自体が非常に小型なので、光源、DMD、レンズの三点からなるDLPプロジェクターは小型化も容易です。

 

ただ、DLPプロジェクターにも欠点はもちろんあって、最大の欠点は、比較的高価である点。

 

このDLPプロジェクターに使われている鏡の集合体のことをDMD(digital mirror device)と言いますが、このDMDが非常に高価なのです。

 

DLPプロジェクターにも、1チップタイプと、3チップタイプがあり、これはこのDMDの個数によります。

 

そして、3チップの方がより繊細な色表現と、高い明るさを誇ります。

 

しかし、3チップタイプは、DMD2個分高いため、同じ程度の明るさのプロジェクターでも圧倒的に3チップの方が高いです。

 

 

 

 

今現在使われているプロジェクターは多くがDLPです。

 

 

ここからは僕の本当に趣味の話というか、少し脱線した話になるのですが、

 

最近はプロジェクターは新しい光源の開発が盛んです。

多くのプロジェクターはハロゲン電球の非常に明るいタイプを使っています。(キセノンの物もある)

そのため、ランプの寿命が存在し、およそ2000時間ほどです。

 

しかし、LED光源のプロジェクターというものが最近開発されまして、こいつは20000時間という寿命を誇ります。また、発熱がほぼないため、電源入れてからすぐ使えたり、使い終わった後のクールダウンがほぼ必要ないみたいです。

 

プロジェクターのランプは非常に高価で、ものによってはウン十万したりします。

 

これが、LEDに成ると、取り替えの頻度が1/10に減るので、このランプにかかるランニングコストを大幅に軽減できるのです。

 

 

 また、レーザー光源のプロジェクターというものも開発が進んでるみたいです。

ちょっとどういったものになるか想像が付いていないのですが、恐ろしく長持ちして、なおかつ恐ろしく明るいものになるような気がします。

 

こういったプロジェクターの小型化、低価格化が進んだら、何かが起きるかも...?

 

なーんて、思ったりしています。

 

 

さて

今回はこんな感じ。

 

それではまた次回〜